ポーカーにおけるプリフロップの戦い方を徹底解説!最も重要な決断はプリフロップにある。

ポーカー
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この記事は、
ポーカーにおけるプリフロップの戦い方を知りたい。
と考えているポーカー初心者~中級者のために作りました。

この記事で分かること
  • ポーカーにおけるプリフロップの戦い方
  • プリフロップで考えるべきこと
  • プリフロップの適正なレイズ額
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プリフロップとは

プリフロップ

ポーカーにおいてプリフロップとは、ポーカーにおける4つあるラウンドの1つです。
プリフロップ → フロップ → ターン → リバー)

プリフロップは、1番始めのベッティングラウンドであり、ハンドを作る7枚のカードのうちが2枚が自分の手元に配られます。

プリフロップにおいて、それぞれのプレイヤーは自分のハンド2枚の情報のみでアクションしていきます。

もっとも重要な決断はプリフロップにある

プリフロップでチップをポットに入れて参加すれば、フロップ以降のアクションは、機械的に行われるものが多いです。

そのためポーカーで最も重要な決断はプリフロップにあると言えます。

配られた2枚のハンドでプレイするべきか。様々な要素を考慮して決断します。

巷には、スターティングハンド表という、プリフロップで参加するべきハンドが分かる表が沢山あります。

初心者の方はまずスターティングハンド表を参考にして参加するハンドを決めるのも良いと思います。

しかし、ポーカーのプレイにはGTO戦略などの数学的な正解は存在しますが、下記のように不完全な情報が存在するため非常に複雑です。

相手のテル(癖)
自分の心理状態

相手の心理状態
テーブルでの自分のイメージ

など

スターティングハンド表はあくまでも参考であり、プレイすればするほど経験や直感をもとに調整する必要があることを覚えておいてください。

プリフロップの戦い方のコツ

プリフロップの戦い方のコツ
  • 自分の順番が来るまでハンドを見ずに相手を観察する
  • 怖がらずにレイズする
  • レイズの額はビッグブラインドの3倍

プリフロップの戦い方のコツ① 自分の順番が来るまでハンドを見ずに相手を観察する

まずは、カードが配られた後も自分の順番が来るまではハンドを見ずに相手の観察をしましょう。

プリフロップで相手がどのようにアクションをするか観察することで貴重な情報を読み取り、フロップ以降の戦いに活用することができます。

テル(癖)の種類や見分け方などは以下の記事で解説しておりますので、併せてご覧ください。

相手を観察する
  • 相手のテル(癖)が読み取れる。
すぐにハンドを見てしまう
  • 悪いハンドに気が抜けてしまう。
  • 良いハンドに過度に期待してしまう。

プリフロップの戦い方のコツ② 怖がらずにレイズする

プリフロップでは、まずレイズすることを考えてください。

特にプリフロップで自分がポットへの最初の参加者のとき、必ずレイズで参加するようにしましょう。

初心者のうちはレイズすることでリスクが大きくなるため怖いと思う人も多いと思いますが、レイズする目的を知り、どんなメリットがあるか理解できれば自信を持ってレイズできるはずです。

レイズする目的は以下の5つです。

参加者を減らす

レイズはプリフロップで、フロップを見ようとするプレイヤーを減らすことができます。

プレイヤーを減らすメリットは以下の通りです。

・勝率が上がる
・状況分析が簡単になる

ポーカーで最強ハンドと言われている、AAでも4人相手だと55.8%しか勝率がありません。2回に1回は負けてしまいます。

AAの勝率(相手の数別)

上の画像のように、同じハンドでも参加する人数が少ないほど勝率が上がるのです。

また複数プレイヤーの戦いは、
・分析が困難
・ポットが膨らみ危険
・ブラフが通用しにくい
・強いハンドとぶつかっている可能性が増える
という理由から複雑になりやすいです。

対して、ヘッズアップはプレイすることが非常に簡単です。

相手をコントロールする

プリフロップでレイズすることで相手に「私のハンドは強いぞ」とアピールすることになります。

するとフロップ以降に行うベットにも、強いハンドを持っているというイメージを後押ししてくれることになります。

他の記事で紹介しているCB(コンティニュエーションベット)と呼ばれるベットは、この効果を使ったポーカーの定石的なベットです。

相手のハンドを絞る

プリフロップであなたがレイズして誰かがコールしたとき、相手のハンドはある程度絞られます。

下の表はヘッズアップ時のハンドランキングですが、相手がコールしたということは「表のグレーで塗りつぶされているハンドではないだろう(濃い色は特に)。」と予想できます。

自分がどのポジションでレイズして相手がどのポジションでコールしたかにもよりますが、弱すぎるものはフォールドし、非常に強いハンドはリレイズしているはずです。

相手の持っていそうなハンドを絞ることで、フロップ以降のベットや効果的なブラフもできるようになります。

相手に自分のハンドを分かりづらくさせる

この効果を得るためには、ハンドの強さでレイズ額を変えない多くのハンドでレイズしていることが条件です。

所謂プレミアムハンド(AA、KK、QQ、AK)だけでレイズして、他はフォールドやコールではすぐにバレてしまいます。

ブラインドを勝ち取る

レイズすることで、他のプレイヤーが全員フォールドして勝利する可能性が生まれます。(スチール)

一見するとブラインドしか稼げていないため利益的ではないような感じがしますが、これが非常に重要です。

特にトーナメントにおいてブラインドスチールは必須技術となります。

最初の参加プレイヤーであるときはレイズしよう。(リンプしない)

コール(リンプイン)する場合もある

リンプインとは、プリフロップにおいてオープンレイズできる状況でレイズではなくコールで参加することです。

あまり良くないプレイとして挙げられることが多いですが、有効な場合もあります。

例えば9~10人テーブルで十分なスタックを持っている場合、アーリーポジションからスモール~ミディアムペアでリンプすることは有効です。

上のような状況でリンプインする理由は以下の4つです。

  • セットができるかを安いコストで確認できるから。
  • リレイズにはコールできないがリンプへのレイズは1回だけコールできるから。
  • セットができれば相手のハンドは特に考慮する必要がないから。(まず勝っている)
  • 多人数になっても構わないから。(セットができれば大抵勝てるのでポットが膨らんでむしろ嬉しい)

他にもレイズせずリンプインする場合には以下のような状況が考えられます。

  • 自分が非常に強いハンドを持っていて、もしリンプしたら後のプレイヤーがレイズしてくる可能性が高いと思う場合
  • ブラインドのプレイヤーを打ち負かす自信がある場合(ブラインドはフロップ以降ポジションが悪いので、あえて参加させてミスプレイさせる。)
  • リンプしやすくするため(非常に強いハンドで敢えてリンプすることで、相手はリンプに対して闇雲にレイズしにくくなり、微妙なハンドでリンプしやすくなります)

数学的には、非常に強いハンドと微妙なハンドのリンプ割合は、1:4が良いそうです。
(※非常に強いハンドでリンプしてレイズされた場合は、スロープレイせずにリレイズしましょう。)

プリフロップの戦い方のコツ③ レイズの額はビッグブラインドの3倍

ただレイズすれば良いというわけではありません。

小さすぎるレイズは、相手を降ろせない。
大きすぎるレイズは、オッズが合わなくなってしまいます。

適正額でレイズする必要があります。

適正なレイズ額について、初心者はビッグブラインドの3倍と覚えておいてください。

3倍レイズに慣れてきたら以下のようにポジションによってレイズ額を変えても良いでしょう。

アーリーポジション:2.5~3倍
ミドルポジション:3~3.5倍
レイトポジション:3.5~4倍
スモールブラインド:3倍

上の表は、ポジションが良いときにポットにより多くのチップがあるようになっています。

またレイトポジションからのビッグレイズは残りのプレイヤーをフォールドさせるように大きなプレッシャーを与え、ブラインドにリレイズさせにくくする効果もあります。

自分の番の前にリンプしたプレイヤーがいた場合は、レイズ額は上記の額にリンパーの数×ビッグブラインドを上乗せしましょう。(リンパーなしで3BBの場合、リンパーが1人なら4BB、2人なら5BB)

ハンドの強さではなくポジションによってレイズ額を変えよう

最後に ポーカーはプリフロップだけで終わらない

最初に、「最も重要な決断はプリフロップにある」と書きましたが、ポーカーはプリフロップだけでは終わりません。

プリフロップの後にも、フロップ→ターン→リバーの3つのベッティングラウンドが残っています。

プリフロップをプレイする数が最も多くなることは間違いありませんが、フロップ以降の戦い方で勝敗は大きく変わります。

当サイトではフロップ以降の戦略についても解説しておりますので是非ご覧ください。