この記事は、
ポーカーにおけるフロップの戦い方を知りたい。
と考えているポーカー初心者~中級者の方のために作りました。
- ポーカーにおけるフロップの戦い方
- フロップで考えるべき2つのこと
- フロップの状況ごとのおすすめベットサイズ
フロップとは

フロップとは、ポーカーの2番目のベッティングラウンドのことです。
ベッティングラウンドは、
プリフロップ→フロップ→ターン→リバーの4つです。
フロップで何もできなければ終わり
フロップとは、ポーカーにおける4つあるラウンドの1つ。
(プリフロップ → フロップ → ターン → リバー)
フロップが開いたときには、ハンドを作る7枚のカードのうち5枚が既に分かっています。
残り2枚のカードしか来ない状況では、自分のハンドの最終形態がほとんど見えているため、「フロップで何もできなければ終わり」というプロもいるほどです。
フロップで考えるべきことは2つだけ
- ポットにチップを入れるべきか?
- どれくらいポットにチップを入れるか?
フロップで考えるべきことは上記の2つです。
一見簡単そうですが、これらを判断するためには多くの要素を考慮しなければなりません。

- 相手はどんなハンドを持っていると思われるか。
- コールはオッズにあっているか
- ベットは期待値がプラスか
- 相手はどんなプレイヤーか。プレイスタイルは?
- 自分はヒットしたか。役は何か。
- ドローはあるか。あるとしたら何のドローか。どれくらいの確率でドローを引けるか。
- ポジションは良いか。
- 相手は何人いるか。
- オリジナルレイザーはいるか。誰か。
- 相手のスタックはどれくらいか。自分のスタックはどれくらいか。
- どんなボードか。
などなど
今回はこれらの要素を考えるコツを3つご紹介します。
フロップでの戦い方のコツ
- ヘッズアップに持ち込む
- ベットで相手をコントロールする
- ボードを見る
フロップでの判断(チップを入れるか、入れるならいくらか)をするための要素を沢山挙げましたが、大きくまとめると上記の3つを意識することが重要になります。
前提として、ポーカーのプレイはいかに相手にミスをさせるかを考えるべきだということを覚えておいてください。
ミスプレイとは…?
・勝っているのにフォールドしてしまうこと。
・負けているのにコールしてしまうこと。
・勝っているのにベットしないこと。
言い換えると、
・自分より良いハンドの相手を降ろす。
・自分より悪いハンドの相手に、自分の大きなベットにコールさせる。
・自分のハンドが良くないときやドローの時に、相手にベットさせない。
ということです。
自分は正しくプレイし、相手にミスプレイさせる。
フロップの戦い方① ヘッズアップに持ち込む
複数プレイヤーの戦いは、
・分析が困難
・ポットが膨らみ危険
・ブラフが通用しにくい
・強いハンドとぶつかっている可能性が増える
という理由から複雑になりやすいです。
対して、ヘッズアップはプレイすることが非常に簡単です。
ヘッズアップであり得る状況は以下の6つしかありません。
自分がオリジナルレイザーでアウトポジションの場合

プリフロップでレイズしているので大抵の場合フロップでも自分の手の強さを主張することが得策となります。
この場合、65%の割合でCB(コンティニュエーションベット)をします。
ベット額は2分の1です。
~65%の内訳~
ペア以上35%
ドロー10~15%
ブラフ15~20%
相手がヒットしている割合は約35%であるため、相手はオッズが合わないプレイ(ミスプレイ)をすることになります。
こちらとしては、フルポットを65%の確率で得るためにハーフポットをリスクにさらしたとしても期待値はプラスです。(ポットを100としたとき、毎回50をリスクにさらすが、65%で100が取れる。つまり、100回やれば、リスクは50×100=5000、獲得は100×65=6500で1500のプラス)

● 補足
相手がヒットしていなくてもコールしてくるなら、その頻度によってはプレイを変えるべきです。
相手が50%の確率でコールしてくるとき、2分の1のCBは期待値0になってしまいます。
自分がオリジナルレイザーでインポジションの場合

❶に加えてポジションも優位なため85%の割合でCBを行いましょう。
チェックレイズをしてくる相手には65%に抑えます。
相手のレイズにインポジションでコールした場合

相手がチェックしてきたら50%の割合でベットします。
オープンエンドストレートドローの時と、相手がチェックレイズをしてくるときはベットしません。フリーカードをもらいターンで役の完成を狙います。
ガットショットの際は、フロップでポットを取るためにベットします。(引ける確率が低いから。)
フラッシュドローもベットします。フラッシュは引いてもバレやすいためあまり稼げません。
相手のレイズにアウトポジションでコールした場合

この場合になることはほとんどありません。
なぜなら、オリジナルレイザーでもなくポジションも悪い戦いは非常に不利だからです。
可能性があるとすれば、ミドルポケット・スモールポケット・スーテッドコネクターだけです。(セット・ストレート・フラッシュなど大きな役を狙う。)
フロップでヒットしたらベットしてレイズされることを願いましょう。
相手がSBでリンプし、BBの自分がチェックした場合

自分の方が有利なポジションであるため、相手がチェックした場合75~80%でベットします。
相手がベットしてきた場合は、自分にそんなに良い手がなくても頻繁にレイズしてみると良いでしょう。
リンプしたプレイヤーに対して、BBの自分だけがチェックで参加した場合

❸(相手のレイズにインポジションでコールした場合)と同様の理由でベットします。
しかし❸の場合と違い相手はレイズしていないため弱い手の可能性が高いということです。
そのため❸よりも頻繁に(65%の割合で)ベットします。
10~15%の割合ではチェックレイズします。(チェックレイズのブラフは4回に1回程度にする。)ただしミドルカード(9、T、Jあたり)が多く出た場合は相手がヒットしている可能性が高いためベットを控える。
ヘッズアップに持ち込むために、まずは最初の参加者となるときはいつでもレイズで参加するようにしましょう。(=リンプしない。)
複数プレイヤー相手の戦い
複数プレイヤーの戦いは複雑なため、できるだけ避けましょうとは言ったものの、全ての戦いを避けていては勝つことはできません。
もし複数プレイヤー相手の戦いになったら次の6つのポイントを意識してプレイしましょう。
● 複数プレイヤーの戦いで意識すること
- ブラフ控える。
- 自分がベストハンドだと思えばスロープレイしない。
- ポットを取るためではなく参加者を減らすためにベットする。
- チェックレイズよりベットを選択する。
- ミドルポジションがオールインするくらいのショートスタックならチェックレイズが有効である。
- 最後にアクションするプレイヤーがショートスタックの場合はチェックコール・チェックレイズはせずにベットする。
フロップの戦い方② 相手をコントロールする
簡単に言えば最初にベットしたもの勝ちです。
自分からベットをしなければ相手に役の強さで勝つしかありませんが、ベットすることで相手をフォールドさせる可能性もあるため、勝ち方が2通りになります。
特にペアボードの場合は、最初にベットした人がポットを取る傾向にあります。(極端に言うと、ペアボードでは自分のハンドが何であろうとベットするべきです。)
リンパーがいて自分がブラインドポジションの時はかなり有効です。
ブラインドはスリーカードになったかのように見せやすいポジションです。
ベット額は3分の1か2分の1が良いでしょう。
それ以上でもそれ以下でも、相手にブラフとみなされてレイズされる傾向にあります。
またベット額は普段からヒットしたときに打つ額と同等の額を打ち、ヒットしていないにも関わらずヒットを主張し、相手にプレイしづらくさせます。
しかし、ペアボードかつ同じスートが2枚出たときはブラフを抑えめにしてベットはアグレッシブに行いましょう。
相手をスローダウンさせるベット
ベットは相手をスローダウンさせるためにも使えます。

ヒットしていないけどドローがある。
しかしポットの2分の1以上ベットされるとコールできない。
こんな時は自分から先に4分の1をベットすることで、20%のドローに対してもオッズが合います。
相手をスローダウンさせるためのベットは次の3パターンの相手に有効です。
・レイズすることをためらうプレイヤー
・完成したハンドでスロープレイをする傾向があるプレイヤー
・アグレッシブなプレイヤーでチェックすれば大きくベットしてくるプレイヤー
しかし、相手がこの傾向に気づき始めたら強いハンドが入った時にも小さいベットを織り交ぜていく必要があります。
フロップの戦い方③ ボードを見る
フロップでアクションを考える時には、まずボードの状況を見ましょう。
どんなカードが出ているか。
それらのカードと相手の2枚のカードがどうかみ合っているか。
それらを基に、
ベットするか
ベットするならどれくらいか
を判断します。

上記がボードテクスチャーの種類です。
ボードテクスチャーを見て以下の4つの要素からベット金額を判断します。
相手のハンドレンジと自分のハンドの強さを比較
・相手の持っていそうなハンドより自分のハンドが非常に強い→3分の1
・相手の持っていそうなハンドより自分のハンドがそれなりに強い→3分の2
・相手の持っていそうなハンドより自分のハンドが弱い→ポットサイズ
自分のハンドが更に強くなる可能性
・強くなる見込み無し→3分の2
・15~20%の確率で役が完成する→3分の2
・34%以上の確率で役が完成する→2分の1
相手はヒットしていそうか
・相手がヒットしていなさそう→3分の1(現状自分が負けているとしても)
・ヒットしていそうだが自分の方が強そう→3分の2
・ツーペア以上持っていそうだが自分の方が強そう→ポットサイズ
・相手がヒットしていそうで自分の方が弱そう→打たない
相手は良いドローを持っていそうか
・相手が良いドローを持っていそうだが現状自分の方が強いと思う→ポットサイズ
・持っているし既に自分のハンドが負けている→打たない
フロップを極めるためには
本末転倒ですが、反射的にプレイできるまで練習あるのみだと私は思っています。
これまでの内容は、慣れてくるとほとんど反射的に行えるようになってきます。
しかし、慣れるまでは練習あるのみです。
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