仕事で「PDCA回してる?」「PDCA回そう。」と言われたりすることはありませんか?
初めて聞いた人は「PDCAって何?」となりますよね。
私も初めはそうでした。笑
PDCAサイクルとは業務や行動の継続的な改善方法のひとつであり最もスタンダードな方法です。
全く知らないという方は、PDCAサイクルを理解すると仕事の効率がグンと上がるはずです。
当サイトでは、ビジネスに関する記事が他にもたくさん作成しております。
是非ご覧ください。
PDCAサイクルは時代遅れ?
追記:
2023年現在、「PDCAは古い」「PDCAは時代遅れ」という内容を多く目にするようになりました。
私の意見としては、PDCAが時代遅れだと言われているから学ばないのではなく、「なぜ時代遅れと言われているか?」という点を理解することが大切だと考えています。
・PDCAとは何か
・PDCAのメリット、デメリット
・なぜ時代遅れと言われているか
・新しい型は何なのか
・新しい型のメリットは何か
・新しい型にデメリットはないのか
というように深く理解してから実際に使用するべきだと思います。
もしかすると今のあなたに合っているのは時代遅れと言われているPDCAかもしれません。
PDCAサイクルとは?
PDCAサイクルはP(Plan)、D(Do)、C(Check)、A(Action)の頭文字をとってPDCAと呼ばれています。
またPDCAサイクルはPlan→Do→Check→Actionの順に進んでいき、Actionの次はまたPlanに戻るといったサイクルになっています。
次に1つずつ紹介していきたいと思います。
Plan(計画)
Plan(計画)は目標を設定して、達成するためにはどうすれば良いかを計画すること。
PDCAサイクルを回していくにあたって、最初になるのがPlan(計画)です。
いつ、どこで、誰が、何をなどの具体的な計画を考えるほど、現実的になり上手くいきやすいと考えられます。
Do(実行)
先ほど決めた計画を二番目であるDo(実行)で行います。
計画で決めたことに沿って行動し、数字などのデータを取っておくと、後々役に立つことになります。
Check(評価)
ここでは計画に沿って上手く実行できたかをCheck(評価)になります。
実行で取ったデータをまとめたり、計画と実行に対して結果が良かったのか悪かったのかを評価します。
Action(改善)
Action(改善)では結果を見て、何が良かったのか、何が悪かったのか、改善点はなにか、問題点はなにかを探し出します。
これを行うことにより、次のPlan(計画)をより良いものにすることが可能になります。
PDCAサイクルのメリット
PDCAサイクルには次ようなメリットが存在します。
現時点での最適解を見つけられる
PDCAサイクルを回すことにより、自分自身か今何をすればよいかということを、簡単に見つけることができます。
また見つけたことに対して、何をすれば良いかを考えることができ、仕事に対して、前向きに接することができます。
仕事効率の向上につながる
PDCAサイクルを考えることにより、何をすれば良いかを見つけることができます。
すなわち、やらなければいけないことに対して最短距離で進むことができます。
そのため必然的に無駄を省きながら物事を進めていくため、効率が上がります。
PDCAサイクルのデメリット
Action(改善)までに時間がかかる
PDCAは長期スパンでの改善を目的としており、昨今のような変化の激しい状況ではうまく機能しないと言われています。
PDCA自体が目的になってしまう
PDCAは目標達成の手段のひとつです。
しかし、手段ではなくPDCAが目的になってしまうケースが多いようです。
PDCA自体が目的になってしまうと、何のために改善を繰り返しているか分からなくなり「実は全然違う方向に改善していた。」なんてこともあり得る話です。
新しい発想が生まれにくい
PDCAの改善の思考のもととなるのは、前回までの行動です。
前回までの行動の中から上手くいかない原因やもっと上手くいく要素を見つけて変化を加えます。
新しい発想とは、他のジャンルや
これまでと全く違った新しいアイデアは生まれづらいと考えられます。
PDCAサイクルが上手くいかない場合
考えたPDCAサイクルが上手くいかない場合には何かしら原因が存在しているはずです。
ケース1:Plan(計画)が甘い
ケース2:Check(評価)、Action(改善)をしていない
上の2つの事例を紹介したいと思います。
Plan(計画)が甘い
しっかり行動したのにも関わらず、何も得られなかったという場合があります。
その場合、計画そのものが甘いといったことが考えられます。
計画を完遂しても何もメリットがない計画を立ててしまった可能性があります。
また無理なPlan(計画)を考えてしまい、Do(実行)が上手く行えなかった事例もあります。
Plan(計画)を意気込みすぎて無茶な計画にして達成できなければ、本末転倒になるため注意しましょう。
Check(評価)、Action(改善)をしていない
最もよくある事例です。
せっかく計画を完遂しても、評価と改善を考えなければ次の段階に何も進みません。
完遂したことに満足せず、次につなげるように、Check(評価)、Action(改善)をしっかり行いましょう。
なぜPDCAサイクルが時代遅れと言われているか
デメリットの解説でも挙げた項目です。
主にこの2つが理由で時代遅れと言われているようです。
ではPDCAサイクルに代わる新しい型とは何なのでしょうか。
PDCAサイクルに代わる新しい型「OODA」とは
OODA(ウーダ)がPDCAに代わる今の時代の型と言われています。
ほかにもいくつかありますが、今回はOODAをご紹介します。
1.Observe:観察
2.Orient:状況判断・方針決定
3.Decide:意思決定
4.Action:行動
OODAは、「PDCAサイクル」のように「OODAサイクル」とは言わず「OODAループ」と言います。
一番の違いはスピード感です。
PDCAはPlan(計画)に多くの時間がかかります。(計画がしっかりしていないと検証ができないから。)
対してOODAは、
Observe(観察)で現状を把握し、Orient(状況判断)で「○○の方が良いんじゃないか。」「△△の方が良いんじゃないか。」と仮説を立てます。
そして仮説を実行するために具体的にどう行動するかをDecide(意思決定)で決定し、Action(行動)で実行します。
Action(行動)すると現状が変わるのでまたObserve(観察)をして…
というような流れになります。
OODAのメリット
外部の変化にも対応することができる
PDCAでは主に自らが行った行動と結果をもとに次の計画を考えますが、OODAではObserve(観察)の段階で外部環境や現状の情報を収集します。
変化の激しい現代では、PDCAの各フェーズの間にも状況が変化してしまいます。
その点、OODAループでは外部環境の変化にも対応できる手順とスピード感があります。
行動までのスピードが早い
先述したように、PDCAよりも立ち止まって考える時間が減るためスピード感が早くなります。
迅速な意思決定と行動を促すことができます。
主体性がある組織になる
OODAは小規模な現場での判断が基本です。
そのため個人の裁量が大きくなり主体性がある組織作りをすることができます。
OODAのデメリット
スピード感があるが故のデメリットです。
OODAループを高速に繰り返すということは、なんとなく○○かな。よし、やろう。という行動も出てくるかもしれません。
感覚的な意思決定が増えるともちろん失敗する可能性が増えます。
失敗した場合に、何が原因だったのか。ということを振り返らない限り似たような失敗を繰り返してしまうので注意しましょう。
まとめ:PDCAとOODAを分けて使おう
ここまで解説してきて分かるように、PDCAにもOODAにもそれぞれメリット・デメリットがあります。
PDCAが時代遅れだと言われていますが、一概にPDCAではなくOODAが良いとは言えません。
今の時代が変化の激しい時代、VUCAの時代、とまとめてしまえばOODAが適していることになりますが、中長期的な計画や外部環境にあまり捉われない業務改善などはPDCAの方が良いなどというように適したフレームワークを自分で選んで使うことが大切です。
情報が大量に手に入るからこそ、そこから使うものを自分で選択する力が必要となります。
適したフレームワークを使いあなたのビジネスがさらに成長することを願っています。