こんにちは。
現在、日本では都市部への人口集中が問題となっています。いわゆる過密化という状態になります。
一方で都市部へと人が流れていくことにより、地方の人口減少が進んでいる状態(過疎化)が起こっています。
ですが都市部に人口が集まれば経済が発展していき、結果的には日本も発展することにもなります。
ではなぜ都市部への人口集中が問題なのか?
それは
日本が衰退してしまう可能性があるからです
なぜ衰退してしまうのか、それには多くの問題点が存在します。
多くの情報をまとめたので説明していきたいと思います。
都市部への人口集中はどれくらい?
都市部への人口集中は、
平成31年1月1日時点での「住民基本台帳に基づく人口、人口動態及び世帯数」によりますと、日本の人口が約1億2000万人に対して、東京都の人口は1300万人になります。
なので10人に1人は東京に住んでいる計算になります。また日本の約半分が東京圏、名古屋圏、関西圏に住んでいます。
47都道府県があるのにもかかわらず、いくつかの都道府県に人口の半分がいるのは異常ですよね。
次はこの人口集中状態による問題について触れていきます。
都市部への人口集中による問題点
都市部への人口集中による問題は、都市部側と地方側で問題が変わっていきます。
まずは都市部から紹介します。
生活水準の悪化
都市部への人口集中は生活水準の悪化に繋がります。
都市部へ人が多く集まることにより、多くの物の需要が増加します。
これにより物価が高騰する可能性があります。そうなっていくと、お金を持っている人以外は住むことが困難になります。
例えば、今住んでいる家賃が上がってしまう、食品の値段が上がってしまう、これらが起こってしまうと、満足な食事ができない、満足な生活ができないといったことが起こってしまうのです。
災害、テロによる危険
都市部への人口集中の場合、災害やテロが起こった場合の被害が大きくなります。
例えば地震が起きた場合、都市部には多くの人が生活しているため食糧難に陥る可能性もあります。
また電力供給や水なども止まってしまったら、より大きな混乱が起こると考えられます。
首都直下型地震が危惧されているのも納得できます。
また戦争が起こってしまった、テロが起きた場合、都市部への人口集中状態だと、都市部を攻撃されてしまったら、日本の機能はストップしてしまいます。
都市部だけで日本を動かしていると、都市部が破壊された場合、甚大な被害が起こってしまいます。
人口減少
これは先ほど紹介した生活水準の悪化に繋がる話になります。
生活水準の悪化はお金を持っていないために起こります。では都市部に人が集まっているのにお金を持っていないとどうなるか。
自分の生活で精一杯になりますよね?
何かをしたくても、お金がなくてできない、お金がないから働くしかない。なので時間がない、といった形になってしまいます。
ということは結婚や子育ては難しくなります。
これにより日本の人口は減少傾向に進んでいきます。
次は地方の問題点です。
限界集落の誕生
都市部に人口集中が起こることにより、地方の人口は当然減少します。
それにより生まれるのが限界集落です。
限界集落とは、小さな集落の人が減少してしまったことで人が生活するのが困難になり、集落として機能しなくなってしまった限界に達してしまった集落のことを指します。
また定義としては「65歳以上が50%以上を占める状態の地域」になります。
この限界集落、平成27年の段階で15,000ヵ所あり、5年間で10,000ヵ所も増加しています。
都市部へと人が流出しているため(特に若者)、高齢者が地方に取り残されている状態になります。
地方の衰退
地方の人口が減少してしまうとどうなるのか。
地方の経済は衰退していきます。
人が集まるところに仕事も集まるため地方には働く環境がなくなっていきます。
地方の仕事がないため都市部へ働きに行くため人がいなくなってしまい、それに伴い働く場所も減っていきます。
そしてまた働く人が減り、場所が減るといった負のスパイラルが起こります。
これにより地方にお金が回っていかないため、発展することはできず、地方は衰退していくことが予測できます。
また衰退していくことにより、地方への魅力はなくなっていきます。
そうなるとどうなるのか?
また都市部へと人は流れていきます。このような負のスパイラルも起こってしまうのです。
まとめ
このように都市部と地方の格差は大きく広がってしまい、人口に大きな偏りができてしまいます。
この状態が続いていけば日本は衰退してしまうでしょう。
都市部への人口集中に対して問題であることはわかっていても、何がいけないのかということを知っている人は多くはありません。
都市部、地方。
それぞれが問題を抱えているため日本に住んでいる以上は、国民全員の問題であると改めて思います。
参考文献
総務省https://www.soumu.go.jp/main_sosiki/jichi_gyousei/daityo/jinkou_jinkoudoutai-setaisuu.html