ストラドルとは?
ポーカーにおいてストラドルとは、ゲームの一部で使用される特別なブラインドベットの1つのことです。
ストラドルは、プリフロップ(最初のベットラウンド)でSB・BB(スモールブラインド・ビッグブラインド)のブラインドベットの直後に行われます。
ストラドルをするかしないかは自由で、主にUTG(アンダーザガン)のプレイヤーが行いますが、ルールによっては他のプレイヤーが行うこともあります。
ストラドルの額は、ビッグブラインドの2倍の額です。
ストラドルができるかどうかは、そのテーブルのルール(ストラドルが採用されているか)によりますので、確認してから行うようにしましょう。
ストラドルのメリット
ストラドルのメリットは以下の2つです。
・プリフロップで最後にプレイすることができる
・他のプレイヤーにプレッシャーをかけることができる
プリフロップで最後にプレイすることができる
ストラドルをすると、ストラドルをした次のプレイヤーからプリフロップのアクションを開始します。
そのためストラドルをしたプレイヤーは最後まで他のプレイヤーのアクションを見てより多くの情報を得てからアクションを選択することができます。
他のプレイヤーにプレッシャーをかけることができる
ストラドルをすることで、ブラインドだけでポットが膨らみ、実質的にレートが上がることになります。
そのためレイズ額も大きくなるので、資金が十分にないプレイヤーに対してマネープレッシャーを与えることができます。
ストラドルのデメリット
ストラドルのデメリットは以下の3つです。
・ハンドを見る前にベットすることになる
・UTGのストラドルの場合、結局フロップ以降でポジションが悪くなる
・相対的に弱いハンドでプレイすることが多くなる
ハンドを見る前にベットすることになる
2枚のハンドが配られてからストラドルをするかどうかを決めることはできません。
ハンドが配られる前にストラドルをするかどうか決めなければなりません。
ブラインドを払うことは利益的ではないため、単純に期待値が下がります。
UTGのストラドルの場合、結局フロップ以降でポジションが悪くなる
ストラドルをすると、プリフロップのプレイ順は変わりますが、フロップ以降は通常のプレイ順に戻ります。
そのためUTGのストラドルの場合、フロップ以降ではアーリーポジションでプレイすることになります。
相対的に弱いハンドでプレイすることが多くなる
ストラドルをすることで、ポットが膨らむため他のプレイヤーは慎重にプレイすることになります。
これはマネープレッシャーを与えるメリットもありますが、逆に言えば参加してくるのは強いハンドばかりということになります。
ストラドルはハンドを見ずにブラインドとしてベットしているので弱いハンドでも参加することが多くなり、不利な戦いが増えます。
ストラドルが入った場合の戦い方
ストラドルをする場合のメリット・デメリットを解説しましたが、ストラドルをされた場合はどのような戦い方をするべきなのでしょうか。
・プリフロップのレイズ額を上げる
・スターティングハンドを狭めてプレイする
プリフロップのレイズ額を上げる
通常のブラインドの1.5BBとストラドルの2BBで、合計3.5BBがすでにポットに入っていることになります。
その場合は、通常の3BBのレイズでは弱くなってしまいますので、5BB前後のレイズは必要でしょう。
スターティングハンドを狭めてプレイする
ストラドルが入った場合はポットが膨らんでいる状態でプリフロップが始まります。
負けた場合の損失が大きくなるし、ストラドルしたプレイヤーが比較的弱いハンドでもプレイする可能性があることから、スターティングハンドを強いハンドに絞ってプレイすることで期待値をあげることができると考えられます。
ストラドルがない場合のスターティングハンドは以下の記事で解説しておりますので、そこから少し狭めるくらいで考えると良いでしょう。