こんにちわ☺
「リーダー企業は、競争感覚を研ぎ澄まし
顧客に注意深く耳を傾け
新技術に積極的に投資するからこそ
リーダーの地位を失う」
今回は『イノベーションのジレンマ』という本について解説していきたいと思います。
本の内容を基に、私の考えや体験談を交えて分かりやすく解説しているので、この記事を読めば『イノベーションのジレンマ』を読むことと似たような学びができる思います!
3分で理解できるように要点だけまとめているので、実際の本の内容を詳しく知りたいと思う方は是非買って読んでみて下さい!👐
『イノベーションのジレンマ』とはどんな本?
著者:クレイトン・クリステンセン
ハーバード・ビジネス・スクール教授。「破壊的イノベーション」の理論を確立させた、企業におけるイノベーション研究の第一人者。
ハーバード・ビジネス・レビュー誌の年間最優秀記事に贈られるマッキンゼー賞を5回受賞。イノベーションに特化した経営コンサルタント会社など複数の企業の共同創業者でもあります。
「もっとの影響力のある経営思想家トップ50」(Thinkers50)の1位に2度選出されています。
イノベーションのジレンマ とは
結論、イノベーションのジレンマとは「持続的イノベーションは企業を滅ぼす」という事です。
イノベーションとは、技術革新のこと。
ジレンマとは、2つの選択肢に板挟みになること。どちらの選択肢を選んでも結果が同じになる時のことを指します。(両刀論法)
例:Aさん「そのカレー美味しい?」
Bさん「美味しい」or「美味しくない」
Aさん「美味しいなら私にも分けてよ。一口ちょうだい!」or
「美味しくないならいらないでしょ?一口ちょうだい!」
Bさん【どっちも一口あげないといけないじゃん。😵】
つまりこれは、
①持続的な技術革新をしない。
②持続的な技術革新をする。
この2つの選択肢のどちらを選んでも企業が滅びてしまうという事です!
①がダメなのはわかると思いますが、なぜ②もダメなのでしょうか?🤔
著者はイノベーションには持続的イノベーションと破壊的イノベーションがあり、その2つのイノベーションが関連していると述べています。
具体例とともにその2つのイノベーションを解説していきます。
イノベーションのジレンマの具体例
デジカメがスマホカメラの登場によって転落した事例が分かりやすいです。
2008年、日本でiPhoneの販売が開始しました。
その当時カメラはおまけ当然で、デジカメメーカーは「こんなのおもちゃ同然」と相手にしませんでした。
しかし2016年、デジカメの売り上げは1/8に激減し、カメラ市場から追い出されてしまいました。
持続的イノベーション
現在の顧客の満足度を高めるためにするイノベーションのこと。
具体例で言うところの、デジカメやスマホカメラの高性能化のことです。
破壊的イノベーション
製品性能は低下するが、低価格化・小型化・コンパクト化などを実現し、それまで使わなかった顧客の層を手に入れるイノベーションのこと。具体例で言うところの、スマホカメラの登場です。
上記からお気づきの人もいるかもしれませんが、実はかつてデジカメも破壊的イノベーションをしてフィルムカメラを市場から追い出しているのです。しかし、スマホカメラという新たなイノベーターに市場から追い出されてしまいました。
このようにイノベーターが陥るジレンマが「イノベーションのジレンマ」なのです。
商品のライフサイクル
新しい商品はメディカル・データ・ビジョン株式会社のデータによると年間で約20万件です。
商品のライフサイクルには、3パターンあります。以下の図は製品寿命から見た3つのパターンです。1.スタイル 2.ファッション 3.ファッド です。
これを見るように、製品が伸びていくのは非常に難しく移り変わりも早いため常に新しい商品を生み出す必要があります。
また、厚生労働省の新卒数のデータから、中卒 2746人 高卒 186.234人 大卒 436.156人です年間の新卒数の数は、約60万人です。
新商品の数より、新卒数の方が多いので、人間の移り変わりの方がより早いと言えます。
私たちにできること
ここまで読むと、まさに2つの選択肢の板挟み。
イノベーションをしてもしなくてもどのみち市場から追い出されてしまうという望ましくない結果しか起こりそうにありません。😵
私たちはどうすればよいのでしょうか?
社内にゲリラ部隊を作る
解決策の一つとして提示できるのは「社内にゲリラ部隊を作る」ことです。
ゲリラ部隊というのは破壊的イノベーションを行う小さな組織のことを指します。
破壊的イノベーションに市場から追い出されないためには、自分たちも破壊的イノベーションをしていくしかありません。
しかし、リーダー企業は破壊的イノベーションばかりをしていくことはできません。
なぜなら 破壊的イノベーションは必ずしも成功するわけではないからです。
そのため、破壊的イノベーションばかりをすると株主から批判されてしまいます。
なので小さなゲリラ部隊を作り、失敗するなら早めに失敗させて小さな犠牲に留めることが重要です。
日常生活でも意識しよう
小さなゲリラ部隊を作ることは、個人的な日常生活にも置き換えて考えることが出来ると思います。
例えば、仕事でうまくいって社内で営業トップの座に付けたとしましょう。
その後も同じやり方で、ひたすら頑張って成績を伸ばしてはいても、いずれ画期的なやり方でとんでもない結果を出す人が現れるかもしれません。
そんなピンチに備えるためにも、自分の中に小さなゲリラ部隊を作り画期的に成績を上げる方法を模索しておくことがトップの地位を守るために必要なことだという事です。
一方で、まだトップの地位を獲得できていない人は積極的に破壊的イノベーションを繰り返してトップを抜かすことが狙えるので頑張りましょう!✊