こんにちは。😁
今回は「ゲーム理論」について解説していきます。
この記事を読めば次のことが出来るようになります。
1.日本人のほとんどが知らないゲーム理論についての知識が得られる。 2.ゲーム理論を使ってビジネスで有利になる方法が理解できる。
早速見ていきましょう!
ゲーム理論とは
結論、ゲーム理論とは「ビジネスをゲームとして捉え、ゲームの参加者が互いに最適な状況を探し当てるための理論」です。
ゲームとしてとらえるとはどういったことなのか?
ゲームの参加者とは誰なのか?
これから解説していきます!
ビジネスはゲーム
ビジネスとは「勝ち負け」ある。いわばゲームです。
しかし、普通のゲームと違うと部分があります。
それは「双方が勝つ(WIN-WIN)」があることです。
ゲーム理論とは、そんなビジネスゲームの参加者全員が勝とうとして、最適解を見つけるための理論なのです。
ゲームの参加者
ゲーム理論でのゲームの参加者(プレイヤー)は以下の5人です。
- 自社
- 競争相手
- 補完的生産者
- 顧客
- 供給者
ゲーム(ビジネス)の勝ち方
他者との関係を1つに限定しないこと
基本的には、競争相手とは自分たちの作り出した価値のパイを奪い合い、競争。
補完的生産者とは協調して価値を作り出す。
しかし、ここで航空業界の例を見てみます。
JALとANAはともに顧客(乗客)・供給者(航空施設)を奪い合う自社と競争相手の関係です。
別の供給者(ボーイングやエアバス)に航空機開発を依頼するときには、共にボーイングやエアバスに対しての補完的生産者となり、協調する必要があるのです。
ゲームの仕組みを上手く利用すること
ゲームの仕組みを作る要素は5つあります。
その5つの要素を上手く利用する(ゲームの仕組みを上手く利用する)ことが出来ればビジネスで有利になります。
ゲームの要素
ゲーム理論の構成要素は以下の5つです。
- プレイヤー(Player)
- 付加価値(Added Value)
- ルール(Rules)
- 戦術(Tactics)
- 範囲(Scope)
この5つはそれぞれの頭文字を取って「PARTS」とも呼ばれています。
つまり、この5つの要素を上手く利用することが出来ればゲームに勝つ確率が高くなるのです。
5つの要素の上手い使い方
プレイヤーを増やす
プレイヤーを増やすことで自社にいい影響をもたらすことは多いです。(勿論、プレイヤーが増えることでマイナスの影響を受けることもあります。)
供給者が増える場合も、特定の供給者に依存しなくてもよくなります。
例:コカ・コーラやペプシは、アスパルテーム(砂糖の200倍甘い甘味料)の供給者を増やすことで、1社の独占販売から抜け出しました。
顧客が増えると、特定の顧客に依存しなくてもよくなります。
例:アスパルテームの販売者も、他に買ってくれる人がいれば、コカ・コーラとペプシのために安く売る必要はなくなります。
補完的生産者が増えると、自社製品の価値が高まります。
例:ゲームソフトが増えると、ゲーム機の価値が高まります。
競争相手が増えても、認知度が高まるので有利になります。
例:トヨタはエコカー生産の技術を他社に教えることで、エコカーの認知度を上げました。
付加価値を付ける
付加価値(≒希少性)を付けることで価値を高めることが出来ます。
希少性は、供給過少にすることでつけることが出来ます。(売れるはずだった目先の売り上げが減ったり、買えなかった顧客の反感を買うというデメリットもあります。。)
ルールを変更する
普通のゲームではルールは変えられませんが、ビジネスのゲームのルールは変えることが出来ます。
小売業はセールで値下げ販売が一般的でしたが、次のセールまで買い控える顧客が多くなりました。
そんな中、ニトリは「毎日最安値保証」をすることで業界のルールを変えました。
戦術を使う
これは当たり前かもしれませんが、戦術を使う事もビジネスで有利になる方法の一つです。
売れていない商品を売れている商品とセットで販売することなど、挙げるときりがありません。
範囲を広げる
ビジネスは境界線も決まってないので変えることが出来ます。
旅館やホテルでは、宿泊の割引だけでなく周辺のレストランの割引があります。これは範囲をを広げているのです。