こんにちは。😁
企業の究極の作品は、大ヒット商品ではなく「組織」である。
今回はビジョナリーカンパニーについて解説していきたいと思います。
ビジョナリーカンパニーについては、ジム・コリンズが書いた「ビジョナリーカンパニー」シリーズを読むとより詳しく知れますので、興味を持った方は是非買ってみて下さい!👐
ビジョナリーカンパニーとは
結論、ビジョナリーカンパニーとは「業界トップ企業の地位を何十年も維持する未来志向(ビジョナリー)の超一流企業」です。
ジム・コリンズは米国の約700社のCEOにインタビューをし、その中で18社をビジョナリーカンパニーとして選びました。
彼はこれらの企業の特徴としていくつもの共通点をあげていますが、今回は私がそれらの特徴を4つにまとめて解説します。
ビジョナリーカンパニーの特徴
・基本理念が強い
自由でみずみずしい発想を原動力に
素晴らしい夢と感動
ひととしての喜び
そして安らぎを提供する。
これはオリエンタルランド(東京ディズニーリゾート)の企業理念の一部です。
ビジョナリーカンパニーは基本理念がしっかりしているので流行に左右されません。しかし、これは頭が固いという事ではありません。
基本理念は揺るがないのですが、基本的価値観に正解はないのです。
流行っているからやるのではなく、基本理念を実行するために流行に乗るという事です。
また、ディズニーランドは「ミッキーの中に人が入っている」ということを公に認めていません。
ディズニーランドの理念・使命が「夢を与えること」だからです。 それが社内では当然だと考えられています。
このような、社外の人間が「何をそこまで…」と言うことも当然と考えるカルト的な文化があることで「身の程知らずだ…」と思うような大胆な目標への挑戦に対しても、達成できないとは全く思っていなく、達成してしまいます。
そんな基本理念を少しでも崩さないために経営陣は生え抜きであることが多いともいわれています。
生え抜き経営者とは「もともと会社にいた人を育てて、経営者にすること」であり、これにより優秀な経営者を継続させることができます。
また会社の現状に満足しないせず、会社の改善に日々努めるという強い理念があります。
・挑戦と試行錯誤が多い
ある日J&J社の社員は、妻が包丁で何度の指を傷つけたので、外科用テープにガーゼを貼り付けて使わせてみました。これが最大のヒット商品「バンドエイド」になりました。
また、「絆創膏で皮膚が炎症した」という医師の抗議を受け、小さな缶にスキンパウダーを入れて送った。これが同社のヒット商品「ベビーパウダー」になりました。
このように、大成功した商品は綿密な戦略計画からではなく偶然から生まれることが多いです。
そのため起業時の素晴らしいアイデアは必要ないというのもビジョナリーカンパニーの特徴になります。
ほとんどの企業が多くのモノを試し、うまくいったモノを残しているだけなのです。
創業期にヒット商品で成功した割合はビジョナリーカンパニーのほうが低いともいわれています。
・カリスマ的な経営者、起業時のアイデアは必要ない
ジム・コリンズは「ビジョナリーカンパニーを作り上げた人は、単純な方法でビジネスをしているごく普通の人」だと言います。普通の人でもビジョナリーカンパニーは作れるのです。
また、飛躍的に業績を伸ばせる者は第5水準の経営者だと言います。
第5水準の経営者とは何なのでしょうか?
詳しくはこちらをご覧ください。
「or」ではなく「and」の考え方
ビジョナリーカンパニーではこの考え方を重視しています。
「or」というのは、AとBのどちらかだけを取るという考え方
「and」というのは、AとBどちらも取る考え方
「or」の考え方になってしまった場合、Aを取るとBを受け入れることができなくなってしまいますが、「and」の考え方なら両方を取ることができます。
例にしてわかりやすく説明します。
企業は普通はお金を稼ぐために存在します。なので「or」だとお金を稼ぐこと以外は無駄と考えられてしまいます。
しかし「and」だとお金を稼ぎつつ、お客様に満足してもらえるように考えたり、社会に貢献できるようなことを行います。
このように視野を広げつつ成長していくのがビジョナリーカンパニーになります。
先ず優れた組織を
HP創業者の言葉
ビジョナリーカンパニーは優れた製品や戦略を作るよりも、優れた組織を作るためにより多くの時間を使っています。
ビジョナリーカンパニーの一つHP(ヒューレット・パッカード)の創業者も「我々の究極の作品は、オシロスコープや電卓ではなく、HP社と『HPウェイ』という経営哲学だ」と述べています。
優れた製品を作ろうと努力するのではなく、優れた組織を作る努力をしていると自然と優れた商品が出来上がっているものなのです。
まとめ
いかがでしたか。
優れた商品が作られても、人が働いている以上は組織というものが商品よりも大切になっていきます。
ビジョナリーカンパニーは将来性を見据えた会社であり、このような会社はこの先、もっと大きく成長していくと私は感じます。