こんにちは。😁
あなたは自信を持って「自分の仕事は楽しい。」と言えますか?
今回は『ティール組織』フレデリック・ラルー著 について解説していきたいと思います。
かなりページ数の多い著書なので、「ちょっと読む時間ないかも…」「読める気がしない…」といった方のために今回は解説していきたいと思います。
著名な本の内容を基に、私の考えや体験談を交えて分かりやすく解説しているので、この記事を読めば『ティール組織』を読んだことのある人とその本について話すことが出来るレベルになると思います!
3分で理解できるように要点だけまとめているので、実際の本の内容を詳しく知りたいという方は是非買って読んでみて下さい!👐
『ティール組織』とはどんな本?
著者:フレデリック・ラルー
マッキンゼーで10年以上にわたり組織変革プロジェクトに携わったのち、エグゼクティブ・アドバイザー/コーチ/ファシリテーターとして独立。現在は家族との生活を最も大切にしながら、コーチや講演活動などを行っています。
超エリートですね。
本について
フレデリック・ラルーが2年半にわたって新しい組織モデルについて世界中の組織の調査を行い執筆したもので、 12か国語に翻訳された世界的なベストセラーです!
ティール組織とは何か。
この記事の初めの質問にあなたはどのように答えますか?
ある調査では「仕事に愛着がある」人は、世界全体でわずか35%だそうです。。。
結論、ティール組織とは「誰もがやりがいを持ち仕事が出来る、血の通った組織」です。
著者はさまざまな業界で社員が自分の仕事を天職と考え、組織の高貴な目標達成のために働く組織に出会いました。
そこではどこも驚くほど似たような組織構造を仕事のやり方にたどり着いたのです。
そんな組織を『進化型(ティール)組織』と名付け、執筆しました。
組織進化の5段階
著者は「人類は新しい組織を生み出し飛躍的に能力を伸ばしてきた」と述べています。考えた組織進化の5段階は以下の通りです。👇
1.衝動型(レッド)
トップの力による支配。「オオカミの群れ」
2.順応型(アンバー)
権力者による階級社会。「軍隊」
3.達成型(オレンジ)
実力主義と目標管理で運営する。「機械」←現代主流
4.多元型(グリーン)
個々の考えを尊重するべきと考える。「家族」
5.進化型(ティール)
組織の目標実現のために集まる人たちが、お互いの信頼と自律の下で動く。「生命」
次はこれらを1つずつ説明していきたいと思います。
衝動型(レッド)
衝動型の特徴は「オオカミの群れ」になります。
衝動型では力のある人が支配する組織になります。ここでは力を持っていることが絶対であり、力によりメンバーを引っ張っていく形になります。
この組織では「今」を生き抜くことが大切であるため、長期的思考ではなく短期的思考の傾向があります。
順応型(アンバー)
順応型の特徴は「軍隊」になります。
この組織は厳格な階級ヒエラルキーにより構成されています。
衝動型と違い、個人ではなく集団に意識を持っていくことにより組織の安定性を取れるようになっています。そのため長期的思考や展望を持っています。
達成型(オレンジ)
達成型の特徴は「機械」になります。これは現在の企業の形としてメジャーは組織になります。
目標を達成した社員が評価を受ける仕組みになります。そのため順応型とは違い、変化を受け入れ競争が発生するようになりました。
人材を機械のように動かし利益を追求していくのが、この組織になります。
多元型(グリーン)
多元型の特徴は「家族」になります。
多元型は達成型のような機械の特徴がなくなり、人間らしさを持ち、個人を尊重する傾向があります。
そのため引っ張っていくリーダーというより「社員を上手く引き立てるリーダー」になります。
しかしメンバー同士の話し合いが肝心になるため、話がまとまるのに時間がかかることがあります。
進化型(ティール)
最後が進化型で特徴が「生命」になります。
進化型(ティール組織)の特徴について詳しく説明していきます。
ティール組織の特徴
・セルフマネジメント
ティール組織にはリーダーがいません。
一言でいうと「個人に任せる」ということになります。
原則、誰がどんな意思決定をしても良いのです。
ただし、全関係者と問題の専門家に助言を求める必要があります。
その助言を受け入れる義務はありませんが、検討する義務があります。
この工程を挟むことで、全利害関係者が意見を言えるし、責任が明確で迅速な意思決定が可能となり、意思決定者のやりたいことも出来ます。
・全体性の重視
ティール組織では職場用の仮面を付けている人はいません。
それぞれの人の弱さに寄り添うのです。
常に自分らしく振る舞うことができれば人生はより充実します。
そのために、研修・コーチング・話し合いを頻繁に行います。
・存在目的がある
ティール組織は利益に固執しません。
全社員が存在目的の達成に全力を投じ、存在意義を考え常に顧客に価値を提供し続けることで、結果として大きな利益が付いて来るのです。
目先のKPI(例:パンを100個売る)ではなく、会社の存在目的(例:多くの人の人生に幸せを)を考えて仕事をします。
時間があればもう1point!
X理論とY理論(性悪説と性善説)
X理論とY理論は心理学者のマクレガーが提唱した理論なのですが『ティール組織』を読んで、とても関連があると思いました。
簡単に説明すると、
X理論は「人は怠け者で仕事をサボる生き物だ」という考えであり、
Y理論は「人は意欲的で自制心を持つ生き物だ」という考えです。
主体性を尊重したり、人としての全てを受け入れるティール組織は、Y理論に振り切った組織であると思います。
この本全体を通して、
今までの組織はX理論を基に作られた組織
ティール組織はY理論を基に作られた組織
であると感じました。
今までの時代は問題が山積みだった為に、ただひたすら業務をこなすことが求められていました。しかし、これからの時代は問題を発見し解決していくクリエイティブさが求められていく時代になってきていると言われています。
人間の秘められた能力をいかに引き出せるかが鍵となってきていることが感じられる1冊だったなと思います。🤔
会社で社長やリーダーをしている人は自分の会社がティール組織になれるように、社員として働いている人や転職先を探している人は、その会社がティール組織であり、自分の実力を最大限に発揮できる組織なのかを意識することが大切ですね!
出典
『ティール組織』
『世界のエリートが学んでいるMBA必読書50冊を1冊にまとめてみた』