こんにちは。😁
少し前にパラレルキャリアの人材を使って事業をしている企業の方と実際に話をする機会がありました。
最近では「副業」よりも「パラレルキャリア」としての新しい働き方が注目されつつありますが、まだまだ知らない人が多いと思いますので、今回はパラレルキャリアについて分かりやすく解説していきたいと思います。
パラレルキャリアって副業とどう違うの?
パラレルキャリアと副業の違いは、ズバリ【目的】です。
この2つの目的には以下のような違いがあります。
■ 副業の目的:収入のUP↗
■ パラレルキャリアの目的:キャリアアップ↗・スキルアップ↗
この2つの目的を中心に「なぜ注目され始めているのか。」「メリットは何なのか。」についても分かりやすく解説していきます。
パラレルキャリアとは?
パラレルキャリアは、有名な経営学者の「ピーター・ドラッガー」が提唱した働き方の1つです。
簡単に説明すると、
「本業を持ちながら、別の活動を平行に行うこと」になります。
この収入目的でない仕事というのは、決められた定義はありません。
自分のスキルを磨くために他企業で働いたり、ボランティア活動をする、自営業を始めたりと幅広い活動を指します。
パラレルキャリアと副業の違い
パラレルキャリアと副業は同じように見えますが、別のものになります。
副業は「本業以外の報酬や収入を増やすことをメインに活動すること」になりますが、
パラレルキャリアでは「収入をメインに考えて活動するのではなく、自分のスキルアップや社会貢献など将来への投資と考えて行う」場合が多いそうです。
目先の収入ではなく将来性を見た活動というところに違いがあります。
■ 副業の目的:収入のUP↗
■ パラレルキャリアの目的:キャリアアップ↗・スキルアップ↗
パラレルキャリアがなぜ注目され始めているのか
働き方の変化
注目の理由の1つとして、働き方の変化が起こっていることが挙げられます。
以前までの日本の働き方は、終身雇用形態で年功序列という形が主流でしたが、現在はフレックスタイム制や裁量労働制などが採用されています。
また、1つの会社で生涯働くのではなく、「この仕事は自分には合っていない」「ほかに良い会社があるはず」と考え、転職することも多くなってきました。
このような変化により、1つのキャリアに縛られないという考えが生まれてきました。
大企業の経営破綻
2つ目としては「大企業の経営破綻」です。
昔は、大企業に就職できれば一生安泰という考えが多く、実際そうでした。
しかし現在では、大企業でも不景気による影響で倒産や事業縮小が起こり、安泰とは言えなくなってきました。
また経営状況が今良かったとしても、数年後には経営悪化している場合もありえるほど、世界的に経済が不安定です。
こんな時代に企業に自分の人生を一方的に預けるのは賢明ではありませんよね。
大企業は安泰とは昔のことであり、今は自分自身のキャリアを見つめなおすことが大切な時代ということが注目されている背景としてあります。
パラレルキャリアのメリット
パラレルキャリアによるメリットは多くあり、どれもキャリア形成には欠かせないものになります。
物事の捉え方が広がる
パラレルキャリアは日々の同じ仕事以外にも新しい活動を行うことになります。
それにより新しい発見や人と出会うことになります。
自分の知らなかった事実や多くの困難を乗り越えてきた人、個性的な感性を持つ人に出会うことにより、
「この人の考えは素敵だな」「こんな事があったのか」などの刺激を受けることにより、自分自身の考えや視野が変わることがあり、柔軟な考えを持つ人になることが可能です。
柔軟な考えは仕事において必要なことであり、本業でも役に立つことは間違いないでしょう。
コストがかからず人材育成ができる(企業側)
企業側はパラレルキャリアを推奨することにより、社員が多くの経験や知識、スキルを自分自身で身に付けることになります。
企業側はコストをかけずに人材育成でき、社員はレベルアップすることができるため会社の利益増大になります。
指導力・管理力の向上につながる(企業側)
パラレルキャリアで自営業を始めて社員を雇った場合、本業では指導される側であっても、自営業では指導するのは自分になります。
また本業とパラレルキャリアを両立する場合、時間管理や生産管理が大切になります。
効率的に物事を進めていくにはどうするかというのを考えるため、それらの力を身に付けることができます。
以上のように企業側のメリットも多くあるのがパラレルキャリアであり、多様な人材を採用していく「ダイバーシティマネジメント」につながる考え方だと思います。
ダイバーシティマネジメントについては以下の記事で解説しています。
パラレルキャリアのデメリット
パラレルキャリアにはデメリットもあります。パラレルキャリアを行う場合、これらに注意していきましょう。
本業へ支障をきたす可能性がある
これが1番大きいデメリットかもしれません。
パラレルキャリアを行うことにより時間が少なくなるため、体調管理であったり本業がおろそかになる場合があります。
本業のキャリアアップを目標としている場合、本末転倒になりかねないため気を付けましょう。
周りからの理解が得られにくい
パラレルキャリアはまだまだ世間に浸透していないため、企業から認められてない場合が多いです。
また別の社員からただの副業と思われる可能性もあり、トラブルの原因となる可能性があります。
まとめ
いかがだったでしょうか。
パラレルキャリアは自分自身の将来のために活動することであり大切なことです。
まだまだ世間にはパラレルキャリアの考えは広まっていないため、就業規則により禁止されている企業も多いかと思います。
しかし、この考えが浸透すれば企業側がパラレルキャリアを推奨する時代が来るかもしれませんね。