
新しくコンビニを始めたいけど、大手コンビニと真っ向勝負しても勝てる気がしない。どうすれば勝てるのかな。

どうすれば、他社に勝つことが出来るのかな。
こんにちは。😁
今回は、競争せずして勝つ方法を『新訂 競争の戦略』を基に解説していきます。
この本は米国の経営者の手元に必ず置いてあると言われる戦略のバイブルです。
ビジネスマンなら必ず読むべき1冊になっているので是非買って読んでみて下さい!
考えるべきは「同業者」だけではない
競争とは、価格競争のことを指します。
価格競争が激しい業界は儲かりません。
牛丼業界は大手3社が利益を欲しいままにしているかに見えますが、ある1社が大幅値下げをしたことをきっかけに激しい価格競争が始まり、業界全体が低収益に陥ってしまいました。
同業者と価格競争をせずに勝つ方法。それは、「独自の価値を見出すこと」です。
そのために考えるべき要素は同業者だけではない。
- 新規参入者
- 売り手
- 買い手
- 代替品
- 同業者
上記の5つの力が考えるべき要素となっています。
コンビニ業界の具体例と共にそれぞれの対策を見ていきましょう。
VS 新規参入者
コンビニ業界で言うと、無人コンビニ「Amazon Go」を指します。
新規参入者には参入された時の対策を考えることが必要です。
Amazon Goとは
最初の店舗は、2016年12月5日にAmazonの新本社内にオープンにオープンしており、消費者はレジに並ばずに商品を購入することが出来るなど部分的に自動化されています。
Amazon Goのデメリットとして、Amazonのアカウントがないとお店に入ることが出来ません。そのため、今すぐに急激に人が集まることはありませんが、将来的には確実にコンビニが衰退してAmazon Goのような無人コンビニが当たり前の社会になってきます。その新規参入の対策を急いで考える必要があります。
また、コンビニ経営の実態について詳しく紹介しているので、よければご覧ください。
VS 売り手
コンビニ業界で言うと、仕入れ先のメーカーです。
売り手には協業を深めることが必要です。
VS 買い手・代替品・同業者
買い手は、私たち消費者。
代替品は、ドラックストアやネット販売。
同業者は、セブンイレブン・ファミリーマート・ローソンなどです。
代替品と同業者には独自の価値を提供し、買い手に自社を選ばせることが必要です。
独自の価値とは
「ユニーク・セリング・プロポジション」
これは、自分の会社や自分の製品が持つ独自の価値のこと。
例えば、セブンイレブンであったらセブンイレブンが独自で出しているセブンプレミアムの商品。
差別化を無くすことが大事です。なぜなら差別化をするということは、競合する相手がいるということになるからです。
他社を意識し続けると、常に他社との競争にばかり目が行ってしまい、消費者が見えなくなってしまいます。
消費者目線で考えるで、本質的なところが見えてきます。
なので、「差別化」を目指すのではなく「独自化」を意識してみてください。
3つの戦略

今までのことはほとんど当たり前のことですが、その当たり前のことをするための戦略は以下の3つしかありません。
コストリーダーシップ戦略
他者より低いコストにする戦略です。
大量生産をして1個当たりのコストを下げる「規模の経済」
数多く作り、経験を蓄積して効率を高める「経験曲線」
これらの方法でコストを低くすることで、価格を下げても収益が落ちなくなります。
差別化戦略
顧客の特定ニーズに対応し、より高い価格で売れるようにする戦略です。
特別美味しいものを作ったり、ブランドイメージを作ることで「高くても喜んでお金を出したい」と思ってもらうようにします。
例として、差別化戦略で成功を収めたとされるスターバックスです。
スターバックスの商品は、他社の国内メーカーである、ドトールやエクセルシオールと比べ商品の値段は、高いのですが、「商品」と「店内環境」を差別化しました。商品の値段は他社と比べ高いのですが、集客が出来ており利益も出し続けています。他社と差別化をすることで、他社にない価値を生み出しています。
集中戦略
市場や商品を狭く限定し、そこでベストを目指す戦略です。
コンビニ業界は大手3社の独壇場ですが
北海道ではセイコーマートが業界シェア1位を獲得しています。
セイコーマートは、北海道の地域ニーズに特化し、原価が安くおいしい北海道の食材を使い、自社製造したお惣菜は100円。
「負けないために北海道を出ない」方針を徹底しています。
まとめ
競争戦略を理解すれば、ライバルとの消耗戦を避けて、勝てる状況を作るための大きなヒントが得られます。
差別化をするのも大事、独自化をするのも大事。状況に応じて、使い分ける必要があるので、覚えておくことが大事です。
戦略の基本として是非覚えておきましょう。
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